友達がうつ病。私にできることは?

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心のお悩みに寄り添うコーナー。今回のテーマは『友達がうつ病。私にできることは?』

くまさんのお悩みに、鬱うさぎさんが寄り添うよ!

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友達がうつ病なんだけど、僕にできることはあるかな?

 

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基本的に「何かしてあげなきゃ」と思わなくて大丈夫。

 

うつ病の友達のことを一生懸命考えてくれているんだね。でも、基本的には他の友達と接するように、その友達とも接していけば大丈夫だと私は思うよ。

 酷なことを言うようだけれど、ほとんどの場合、うつ病の人が抱える悩みは友達が解決できるような内容じゃないんだ。本人や家族が乗り越えていかなければいけないことが多い。

それを踏まえて、友達である君にできることを2つ提案してみるね。

 

うつ病の友達に、私ができること】

1.話し相手になる

うつ病の友達の話し相手になる。この時、意識することはひとつ。”自分がその悩みを解決してあげよう”ではなく、”相手が悩んでいることをただ聴こう”という姿勢で、聴くに徹すること。

上にも書いたけど、うつ病の友達が抱えている悩みや苦しみは、友達が解決できる範疇を越えていることが多い。だから、話を聴くことによって相手が悩んでいる内容を自分で整理したり、その整理を手伝う役割を君が担ったり、溜め込んだものを吐き出す捌け口の役割をしてくれれば、うつ病の友達の心の拠り所になれるかもしれない。

少なくとも、私はそういう友達にとても感謝しているよ。

 

2.約束は相手が断りやすいようにする

「一緒に遊びに行こう!〇日の13時ね」何気無い会話だけれど、うつ病が友達の心を蝕んでいる時、この言葉が”守らなければいけないこと”としてプレッシャーに感じられることがあるんだ。

だからもし、その友達と何か約束をする機会があれば、相手が当日に断ることもできるような工夫を会話の中でしてみよう。

「直前でキャンセルしても大丈夫だから」

「体調が悪くなったらすぐに言ってね。また別の日にしてもOKだからさ!」

これらは私が今までにかけてもらってきた、何度も救われてきた言葉たち。

また、できれば使うのを避けたい言葉として「楽しみにしてる」や「断られたらめっちゃヘコむわ」等がある。

「楽しみにしてる」は意外に思う人もいるかもしれないけれど、やっぱり、相手が楽しみにしているのを知れば「裏切ってはいけないな」と思ってしまうものだよね。

 

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なるほどなぁ。じゃあ、僕にできることは少ないのかな……

 

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自分のことを理解しようとしてくれる人の存在は何よりも有難いよ。そして心の支えになるんだ。

 

君の存在はかけがえがない。記事を読んでくれてありがとう。

 

(補足)

うつ病を患う人に依存されないように気を付けて

相手との適度な距離感を保つように意識することをお勧めします。自分が精一杯な時はそのことを相手に素直に伝えることが大切。自分も追い込まれてしまわないために。

 

 

※記事の内容はうつ病の当事者である筆者の体験をもとに書いています。(専門家ではありません。)

うつ病の症状や抱える気持ちは人それぞれなので、うつ病を患うご本人の意思や主治医の指示を第一に治療に取り組んでください。

症状の理解の促進、そしてうつ病を患うご本人が元気になることを心から願っています。